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令和4年12月議会質問要約【2】学校教育における感染症対策

【渡部議員】
 新型コロナウイルス感染症パンデミックが始まってから3年が経とうとしている。大人の社会が徐々にウィズコロナに向けた新たな段階に移行する中、子供たちの生活は取り残されている。例えば、黙食、過度なマスク着用、学校行事の縮小など多くのしわ寄せが子供たちの生活を奪っている。
 政府がコロナ対策の基本的対処方針から、飲食費は「少人数で黙食を基本」などとする記述を削除したことを受け、文部科学省は11月29日、新型コロナウイルスの適切な感染対策を取れば、学校の給食時間に会話をすることは可能とする通知を全国の教育委員会などに出した。
 通知では、座席が対面にならないように配置を工夫したり、換気を確保したりするなどの対策を講じれば、子供たちの会話も可能としている。
 過度になりがちなマスクの着用についても、児童や生徒の心情に配慮しながら、事前に各校で外しても良い場面を設定するなどして、「メリハリのある着用」をするよう求めている。
 専門家や保護者からは、子供の脳や心理の発達に影響があるので、「マスクを外してほしい」、「黙食をやめてほしい」といった声もある。
 「平塚市新型コロナウイルス感染症に対応した持続可能な学校運営のためのガイドライン(令和4年4月20日改訂)」には、学校給食・昼食について「感染リスクをできるだけ低くするため、給食・昼食中の環境については、対面での着席を回避し、児童生徒全員の食事前の手洗い、黙食を徹底する。」と書かれているが、文部科学省からの通知を受け、今後、教育委員会は黙食の緩和やマスク着用の考え方についてどのように対応していくのか。
 また、コロナ禍において一生に一度しかない学校生活で学校行儀などの規模が縮小されることは、子供の思い出づくりや人格形成にとってもマイナスとなる。
 サッカーのワールドカップでマスクなしで大騒ぎ、大人はマスクなしで会食。こんな矛盾を子供たちに感じさせるのは大人の罪である。
 新型コロナの感染症法上の分類見直しに向けた議論が本格的に始まった。学校もいい加減にウィズコロナに向けた新たな段階に移行する時期だと思う。学校行事についても見直す必要があるのではないか。

○黙食の緩和やマスク着用の考え方
(教育長)
 文部科学省と県教育委員会からの通知を受け、12月5日付で改定した本市のガイドラインを各学校に通知し、6日から運用をしている。
 改訂の主な内容は、昼食時において、これまで「黙食を徹底する」としていたところを「大声での会話を控えるなど、飛沫を飛ばさないような対応をとる」とし、座席配置の工夫や、適切な換気の確保等の措置を講じた上で、会話を行うことも可能とした。ただし、身体的距離が取れない場合は、会話を控えることとしている。
 マスク着用の考え方については、「児童生徒の心情等に適切な配慮を行った上で、マスクの着用が不要な場面において外すように促すなど、引き続き、活動場所や場面に応じたメリハリのあるマスク着用が行われるよう、適切に指導する」とし学校教育活動の態様や児童生徒の様子等を踏まえ、臨機応変に対応することとしている。

○学校行事への対応
(教育長)
 学習指導要領では、各学校において、学校行事の目標を達成するにふさわしい個々の行事を種類ごとに精選することや、より充実した学校行事にするため行事間の関連や統合を図るなど、学校の創意工夫を生かして実施する必要があると示されています。
 コロナ禍において、各学校では学校行事の教育的価値や意義を改めて確認するとともに、感染防止に配慮しながら学校行事について検討し実施をしてきた。
 教育委員会としては、今後、各学校が検討した結果を生かし、より効果的、効率的に学校行事が実施されるよう、支援をしていく。

*** 再質問 ***

【渡部議員】
 12月5日にガイドラインを策定して、6日から運用しているということだが、これについてガイドラインを改訂してもらったことは大変ありがたいが、それをただ学校になげるのではなくて、それこそ児童や生徒、保護者が主体的にマスクの着用についてだったり、黙食について、判断できるような児童生徒や保護者への周知というのが必要かと思うが、その点についてどのように考えているのか。

(学校教育部長)
 ガイドラインの周知等については、市のホームページでも掲載をしているところである。そちらを見てもらってご理解をいただくというようなことを考えているところだが、主体的な判断というところについては、やはりまだまだ感染が拡大している状況等を踏まえ、今日現在もやはり陽性となった子供の数がかなり増加してる状況、また、学級閉鎖等も、やはり11月、12月また増加してる状況がある。そういうところを踏まえて、やはり国県が出してるガイドラインにのっとって、平塚市も、柔軟な対応ということだが、マスクの着用、そして、黙食についても徹底するとはなく、距離が取れれば、そこの部分は認めていくというようなことで出しているところだが、やはり基本的な感染症対策のところについては、市としての見解をしっかりと伝える中で、保護者、そして子供たちの方の協力を願っていくというような、そういうところである。

【渡部議員】
  周知はホームページで行っているということだっただが、ホームページを見ている保護者というのがどれだけいるのかわかない。おそらく、そんなに見ている方はいないのではないかと思う。
 例えば、連絡ツールでCOCOO(コクー)とか入ったかと思う。COCOO(コクー)とかを利用して、保護者に周知することはできないのか。

(学校教育部長)
 COCOO(コクー)等を使用して、保護者に周知ということはできなくはないというふうに考えている。
 学校によっては、この市のガイドラインを受けて、学校における感染症対策のガイドライン的なものを、保護者の方には周知している学校もあるというふうに認識しているので、保護者、また、子供への周知について、引き続き、やはり丁寧に、そしてしっかり説明ができるようにというところは、学校の方に促していきたいというふうに考えている。

【渡部議員】
 学校の方に周知するという話だったが、私は各学校に判断を任せるというのは反対である。なぜかというと、先月、ある学校の保護者が学校宛てに、児童へのマスク教育についての要望書を出した。その中で、マスク着用は任意である旨の再周知と、教育意識の徹底、子供たちへの説明、各家庭へのマスク着用に関しての書面での周知を求めたが、学校は対応が変わらなかったそうである。
 教育委員会がリーダーシップをとって、児童生徒や保護者に周知するべきだと考えるがどうか。

(学校教育部長)
 繰り返しの答弁になるが、市のガイドラインにのっとり、学校の方は保護者、子供たちに周知してるというところであるので、そこの部分が足りない、もしくは、なかなか保護者の意向が伝わらないというところがあるようであれば、そこは丁寧に、学校の方に対応するようにというような、そのような働きかけはしていきたいというふうに考えている。

【渡部議員】
 学校行事の件に移るが、例えば運動会の人数制限をしていたりとか、授業参観では分散授業参観といって、保護者が入れ替わるような方法をとっているかと思う。
 学校行事において、人数制限というのはやめてもいいのではないかと思うが、どうか。

(学校教育部長)

 人数宣言というのは、保護者の人数の制限ということでよかったか。学校で、例えば運動会を行う場合、全校児童生徒がグラウンドに出る、当然のことながら自分の子供の活躍する姿は、家族で見に行きたいというような、その思いは重々承知しているところであるが、やはり大規模の学校になると、1人の子供に対して2人、3人となると、かなりの数の保護者、また、家族が来ることが想定され、トイレの使用の時とか、通路が密集した場合に、やはり感染対策について十分な対策ができないというような、学校が判断した場合には、それは本当に心苦しい保護者のお願いになると思うが、そのようなお願いをしているというようなことで教育委員会としては受けとめているところである。

※議会事務局作成のため、誤字脱字がありましたらご容赦ください。

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