【渡部議員】
10月7日、11月17日、11月20日と、神奈川県東部で震度3以上の地震が3回観測された。今日も深夜から朝にかけて地震が相次いだ。改めて地震や津波に備える必要性を感じている。先日、湘南ひらつかビーチパークをよく利用される方から「高浜台歩道橋の耐震性は問題ないのか」と質問を受けた。確かに国道134号線はフェンスに囲まれていて渡れないし、高浜台歩道橋が倒壊してしまったら、避難ルートが無くなってしまう。そのため、県の道路維持課に確認したところ、高浜台歩道橋の耐震性は保証されていないことがわかった。そこで、以下質問する。
(1)これまでの湘南ひらつかビーチパークでの津波避難訓練の実施状況やその避難経路について伺う。
(2)海岸エリアに新たに公園が整備された場合の避難の想定について伺う。
○ビーチパーク内での津波避難訓練の実施状況や避難経路
(都市整備部長)
平成29年度より指定管理者主催のもと年1回、ビーチパークの利用者に向けた津波避難訓練を行っており、市職員やライフセーバーも参加している。訓練では、まず緊急地震速報が発表されたら、ビーチパークの利用者を高浜台歩道橋方面に誘導し、更に北側の高い所に避難するよう呼びかけを行う。その後、大津波警報が発表されたら、津波避難ビルなど高い所に誘導すると共に、ビーチパーク内の津波避難展望台にも誘導する。
○海岸エリアに新たに公園が整備された場合の避難の想定
(都市整備部長)
津波の際は、北側市街地への避難を基本として誘導を行い、逃げ遅れる恐れのある来園者は、公園に整備する津波避難施設に誘導することを想定している。
*** 再質問 ***
【渡部議員】
これまで行った湘南ひらつかビーチパークでの津波避難訓練では歩道橋へ避難誘導をしていた。東日本大震災では歩道橋に避難して難を逃れたケースもあるが、歩道橋が必ずしも安全ではないことを想定した上で避難経路を考える必要があると思うが見解を伺う。
(都市整備部長)
現在、年1回のビーチパークでの避難訓練においては、歩道橋を使って北側へ避難してもらうという形をとっている。これは、ビーチパークの土地の形状からして、北側へ逃げるところとしては高浜台歩道橋になってくるのは仕方がないと思っている。津波避難の経路については、市の防災計画では基本的に、市民が自分で避難経路を設定して逃げるという形になっている。ただ、避難訓練としての経路は高浜台の経路を使っている。訓練の場合は、訓練する人の安全性もあるので、歩道橋を使わずに134号線を渡るかといえばそれは危険性があるので、訓練としては歩道橋を通る形を取らざるを得ない。災害が起きて仮に歩道橋が壊れて通れないということになれば、ビーチパークに限らず、134号線を渡る場合には交通車両からの安全を十分にとって渡ってもらうという啓発を行っている。そのような啓発をビーチパークでも行っていきたい。
【渡部議員】
国道134号線は、藤沢から茅ヶ崎の間の中央分離帯にはフェンスがないのに、平塚市から西湘バイパスまでの中央分離帯には腰高のフェンスがある。また、藤沢から平塚間で歩道橋付近を渡れないのは高浜台歩道橋だけである。避難時に国道134号線を渡れるように国や県に働きかける必要があるのではないか。
(都市整備部長)
国道134号線には横断防止策があるが、県の道路管理者に確認したところ、津波避難のために撤去することは日常の交通安全上難しいということであった。実際に津波が起きて逃げる場合は共助という考えで、渡れない幼児や高齢者については近くにいる人が手伝いをして補助してもらうという形を考えている。
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